国内外問わず大絶賛されている「浮雲」を始め、女性を描く名匠として知られている監督、成瀬巳喜男(1905-1969)。日々繰り返される日常の中で、生活に追われながら生き続ける市井の女性を描き続けた。そして、成瀬巳喜男が描くこの女性たちは、決して煌びやかではないが、日常の普段着や着物姿、その所在にさりげない美しさを発揮している。
日本映画専門チャンネルでは、これまでも、2001年9月には「24時間まるごと成瀬巳喜男」、同年10月からは毎月のレギュラー企画「成瀬巳喜男劇場」、そして2005年3月からは生誕100年に合わせ、「4ヶ月まるごと成瀬巳喜男劇場」と様々な形で特集してきた。
そして2007年9月から、成瀬監督が残した全89作品の中から放送可能な60作品(フィルムが現存するほぼ全て)を放送予定。何気ない日常を描いた成瀬作品の中に登場する女性たちは、時を経ても未だに色あせること無く、さりげなく美しい。成瀬巳喜男がフィルムに刻んだ彼女たちの「永遠の美」をこの機会に是非、美しい映像でご覧ください。既にご覧になってきたファンの方には新たな楽しみ方や発見があるかもしれません。
5月は母と子の普遍的な愛と日常を生き生きと描写した傑作「おかあさん」と、青春期の少年少女の愛と性を描いた「春の目ざめ」を放送。どうぞ、お楽しみに。
★「素晴らしき哉、映画人生」では、監督・成瀬巳喜男ゆかりの人々によるインタビュー番組「INTERVIEW 成瀬巳喜男・回想」を5、6月にわたり放送!あわせてお楽しみ下さい。 |