「寺内貫太郎一家」、「時間ですよ」、「隣の女」など数々の秀作ドラマの脚本を手掛け、作家としても直木賞を受賞し高い評価を得る向田邦子。日常の些細な出来事から繰り広げられる物語、巧みに綴られたセリフの裏には人間の心の奥底に潜む愛、憎しみなど普遍的な感情を見つめた鋭い人間観察の視点があり、その魅力は没後から25年以上経った現在でも新たなファンを増やし続けている。脚本家としての向田邦子は、現在に続くホームドラマの基礎を築き上げ、自身の没後には優れた脚本家に与えられる「向田邦子賞」が創立されるなど、その名は後世に語り継がれている。
日本映画専門チャンネルでは、GWに向田邦子作のホームドラマ4作品を一挙放送。代表作とも言われるエッセイを元にドラマ化した「父の詫び状」、自伝的な色彩の濃い「胡桃の部屋」、NHKオリジナルドラマとして書き下ろした「蛇蠍のごとく」、親のない娘と子のない夫婦の交流を描いた「毛糸の指輪」。様々な家族の在り方を描いた向田ドラマの真骨頂とも言うべき作品を、是非ご堪能下さい。 |