7月は大映の2大看板女優、京マチ子・若尾文子主演作を一挙放送! 大手映画会社を離れ独立プロ設立の際の会見で―。
「資本はどこから出ているか?」 という記者の質問に、「資本はこれだけだ」と腕をパチンと叩いて応えた吉村公三郎。
流麗にして奔放な映画術で見せる職人監督が生涯こだわった映画の「枠(フレーム)」。
そこには新時代を生きる女優たちの姿が生き生きと映し出されていた。
「女性映画の巨匠」と称される吉村公三郎。
戦前は松竹で「暖流」の高峰三枝子、「安城家の舞踏会」の原節子に見られる貞淑な女性の姿を描き、第二次大戦後は盟友・新藤兼人の脚本で京マチ子、山本富士子、若尾文子、野添ひとみなど大映所属の女優たちを主演に迎え新時代の訪れと共に新しい女性像を積極的に取り入れた作品を次々と発表した。
京都の花街に住む姉妹、東京郊外で暮らす主婦、夜の銀座で火花を散らすマダム等々、女優たちを様々な環境で懸命に生きる女性に見立て、女性がもつ愛情、欲望、悲哀、そして孤独を、自身が生涯拘った「映画は枠(フレーム)だ」という言葉通りの流麗にして的確なカメラワークを用いて、女優たちの繊細な表情やしぐさを捉えた作品群は、数ある「女性映画」の中でもまさに「巨匠」の名にふさわしいと言える。
チャンネルでは吉村公三郎が大映女優たちを主演に迎えた作品を2ヶ月に渡り特集。
7月は大映の誇る2大看板女優、京マチ子と若尾文子の主演作を放送。
艶やかに魅せる大輪の花、京マチ子と可憐で時に大胆な若尾文子。二人の大映女優の魅力を吉村公三郎監督が切り取った「枠(フレーム)」から感じて欲しい。どうぞご期待下さい。
※「朗読紀行 にっぽんの名作」では、夏目漱石原作の「夢十夜」を若尾文子が朗読したNHK作品も放送。 |