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「野獣死すべし」
(やじゅうしすべし) 監督:村川透 出演:松田優作、室田日出男 1980年
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「野獣死すべし」はハード・ボイルド作家、大藪春彦のデビュー作で、発表されてすぐに東宝が須川栄三監督、仲代達矢主演で映画化してピカレスク・ロマンの傑作と話題になった。本作はそれから21年後のリメイクだ。 名作のリメイクほどやりにくいものはない。良くて当たり前、悪いとボロクソに酷評されるのだから。須川&仲代版に対して、村川透監督と主演の松田優作はどう立ち向かうのかと思ったら、まず主人公、伊達邦彦を大学生から戦争の後遺症に苦しむ元戦場カメラマンに変えた。松田優作は、冷徹な頭脳とたくましい肉体を武器に犯罪を重ねる主人公になりきるため、山にこもって体重を落とし、ヒクソン・グレーシーみたいに歯を4本抜いて入魂の演技を見せたのだ。果たして、本作は前作に優るとも劣らぬ映画としてリメイクされた。また、すれ違うだけで主人公の心を癒すOL、小林麻美の美しさも強烈な印象を残す。 できることなら、須川&仲代版「野獣死すべし」も放送して、本作と見比べて欲しいものだ。どちらの作品に軍配、じゃなくて座布団をあげるかはあなたしだい。
( 書き下ろし )
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