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コラム

連載快楽亭ブラック
「独立愚連隊西へ」 (どくりつぐれんたいにしへ)  監督:岡本喜八 出演:加山雄三、佐藤允 1960年 掲載日--年--月--日
去年公開されて話題になったスピルバーグの「プライベート・ライアン」を見て、“これはアメリカの「独立愚連隊」だ”と言った映画ファンがいた。冗談言っちゃあいけない、あの素晴らしい「独立愚連隊」シリーズと、陰気で残酷なだけの「プライベート・ライアン」とを一緒にされてたまるもんかってーの。
その「独立愚連隊」シリーズの最高傑作というより、世界の戦争アクション映画のベスト1が「独立愚連隊西へ」なのだ。
実戦経験は乏しいが、部下に対して威張ることのない隊長、加山雄三と、歴戦の強者で良き補佐役の副隊長、佐藤允、そして、凄くて楽しい兵士たち。独立愚連隊のメンバーは、歌いながら行進する。まるで名匠、マキノ雅弘の傑作「次郎長三国志」シリーズのように。そう、この映画はシリーズで助監督についていた岡本喜八による日中戦争版「次郎長三国志」なのだ。加山雄三が次郎長で、佐藤允が大政ね。
戦争映画らしからぬ人を喰ったのどかなラストも後味が良い。スピルバーグも黒澤明だけじゃなく、岡本喜八作品も見ていれば「プライベート・ライアン」も、もっと面白くなっただろうにね。 ( 書き下ろし )

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