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コラム

連載快楽亭ブラック
「激動の昭和史 沖縄決戦」 (げきどうのしょうわし おきなわけっせん)  監督:岡本喜八 出演:小林桂樹 1971年 掲載日2000年08月29日
 懐かしの名作を名画座(といっても次々に閉館されて寂しいかぎりだが)に観に行って、そのフィルムの酷さにあきれ返ることがちょくちょくある。フィルムが退色していたり、雨が降るくらいのことなら我慢もするが、フィルムがズタズタにカットされたうえに、上映時間が短くなっている場合もあって本当に噴飯ものなのだ。たまにニュープリントの作品を観ると、映画の内容以前にフィルムが美しいという当たり前のことで感動してしまう。
そこへいくと、このチャンネルで放送する名作系は結構ニュープリントが多いのでうれしい。今回紹介する本作も、東京池袋、文芸座のオールナイトで観たときは、ボロボロのフィルムでがっかりされられた思い出がある。しかし、今度は大丈夫!あっしもきれいな映像でもう一度観てみるつもりだ。
沖縄戦を描いた映画では、何度もリメイクされた「ひめゆりの塔」があまりにも有名だが(映画界の通説どおり、一作目が一番素晴らしい。以降リメイクされるたびに酷くなっている)、あの作品はひめゆり部隊の悲劇に焦点をあてているので、沖縄戦の全貌はよくわからない。本作は、岡本喜八監督が壮大なスケールと骨太なタッチで沖縄戦のすべてを描いているので、巨視的な視点で観ることができるのがいい。あっしが言うのもなんだけど、日本人なら沖縄戦の全貌を知るうえでこの2作品は押えておきたい。
先日行われた沖縄サミットでは、各国首脳に安室奈美恵の歌が披露されたが、それよりも本作と「ひめゆりの塔」を2本立てで見せるほうが意味があったに違いない!と、思っているのは、あっしだけかな? ( 書き下ろし )

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