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コラム

連載快楽亭ブラック
「忍ぶ川」 (しのぶかわ)  監督:熊井啓  出演:栗原小巻  1972年 掲載日2000年10月28日
 かつて栗原小巻は、吉永小百合と人気を2分する美人女優だった。吉永小百合が若いファンから支持されていたのに対して、栗原小巻の方はアダルト・ファンが多かった。
小百合ファンを称して“サユリスト”って言うんだけど、聞いたことあるでしょ?芸能界でも、タモリなんかはそうだよね。で、もう一方の小巻ファンはなんて呼ばれてたかっていうと“コマキスト”なのだ。わかりやすくいうと、安室奈美恵全盛期の“アムラー”みたいなもんですね。ちょっとスケールが違うけど。
さて、なんで“サユリスト”、“コマキスト”の話をしたかっていうと、ここで紹介する「忍ぶ川」は、吉永小百合がヒロインを演じたくて映画化がすすんだのだが、いろんな事情でとうとう果たせず、ライバルの栗原小巻がヒロインを演じたという因縁の作品だからなのだ。
原作は三浦哲郎の芥川賞受賞作で、熊井啓監督が、構想10年、撮影中に体を患って吐血を繰り返しながらも1年半かけて完成させた青春映画だ。
地方から出てきた学生と、下町の料亭の看板娘との純愛を描いた作品だが、話題を呼んだのは学生のふるさとでの結婚式後の初夜シーン。清純派で売る美人女優が全裸になって挑んだのだから、そりゃセンセーショナルに報じられたものだ。あっしの眼にも、当時の栗原小巻の美しいヌードはしっかり焼き付いていて、今も忘れられないほどなのだ。
あれから28年、栗原小巻は老婆の役をやるようになっちゃったし、吉永小百合もすっかり老けた(最新作「長崎ぶらぶら節」は見ていて辛かったぁ〜)。でも、映画の中の彼女たちはいつまでも美しく輝いている。さあ、この放送をみんなで見て、あの衝撃的かつ美しすぎるヌードを見直して、青春時代を回想しよう!それが映画の醍醐味ってもんだ。
というわけで、今回は栗原小巻のヌードに座布団一枚!
( 書き下ろし )

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