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「雲の上団五郎一座」
(くものうえだんごろういちざ) 監督:青柳信雄 出演:三木のり平 1962年
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掲載日2001年01月22日 |
イヨッ、待ってました! 東京宝塚劇場で大ヒットした菊田一夫作、オールスター喜劇人一挙出演による年末好演「雲の上団五郎一座」を映画化した爆笑喜劇の登場であります。 エノケンこと榎本健一、花菱アチャコ、フランキー堺、由利徹など超豪華メンバーが揃うなかで、一番の見どころは、三木のり平、八波むと志の与三郎、こうもり安と、由利徹のお富というキャスティングで演じられる歌舞伎の名作「源氏店」の一幕。この場面の三木のり平の可笑しさといったらない。 また、フランキー堺の弁慶、森川信(「男はつらいよ」の初代“おいちゃん”こと竜造役って言えばわかるでしょ)の富樫での「勧進帳」も見事。当時のコメディアンたちは、歌舞伎や新派、新国劇といった伝統芸能や芝居に精通しているから、パロディーを演じても実に面白い。芸事の素養っていうか、バックボーンがちゃんとしているから笑いに奥行きがあるのだ。そう言えば、本作と併せて放送する「続雲の上団五郎一座」(テレビ初!)で、閑古鳥が鳴いている芝居小屋の小屋主に “なにかお客を呼べる企画はないか” と聞かれた森川信が “『ウエストサイド物語』を義太夫で演るのはどうでしょうか?舞台はニューヨークのマンハッタン、三味線がベーン、ベーン、ベーンって鳴って、敵対するふたつの不良グループが…” と、いきなり義太夫を語りだすギャグも楽しかった。 ともかく見なさい、これが本物の喜劇なんだから。というわけで、往年の喜劇人たちに座布団一枚ね。
( 書き下ろし )
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