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「喜劇 駅前弁当」
(きげき えきまえべんとう) 監督:久松静児 出演:森繁久弥 1961年
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掲載日2001年01月29日 |
「社長シリーズ」と「駅前シリーズ」は東宝の看板喜劇シリーズだ。「社長」は森繁久弥、加東大介、小林桂樹の三人がメインキャラクターで、「駅前」の方は、前述の森繁、伴淳三郎、フランキー堺の三人がメインになっている。どちらも美人女優陣と、芸達者な喜劇人たちが共演する日本映画全盛期ならではの豪華版だ。 「駅前」は、シリーズ後半ではマンネリ化してお手軽な観光喜劇に成り下がってしまったが、第一作「駅前旅館」と本作はシリーズ中1、2を争う名作で、文芸喜劇といってもよい。それもそのはず、「駅前旅館」はあの豊田四郎監督作品だし、本作はもまた名匠、久松静児監督の作品なのだ。 東宝の喜劇がうれしいのは、大人向きに作られていることで、本作も伴淳三郎がストリップ小屋の経営者に扮しているのだが、そのストリップ小屋で展開する森繁のエッチな芝居がたまらなく楽しいのだ。 さて、ストーリーはというと、美人未亡人、淡島千景がひとりで切り盛りする浜松駅前の弁当屋が舞台。淡島を巡って、淡島の弟、フランキー堺と、淡島に気がある森繁と伴淳が織り成す涙と笑いの人情喜劇で、若き日の坂本九も顔を出している。この人、歌手だけでなくコメディアンとしても一流だったのだ。ともかく掛け値ナシに面白いから、だまされたと思って見てみなさいって。
( 書き下ろし )
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