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コラム

連載快楽亭ブラック
「あぶ刑事 オールナイト」 (あぶでか おーるないと)  監督:村川透ほか 出演:館ひろし 柴田恭兵 1996年ほか 掲載日2001年03月26日
 日本映画の刑事モノのルーツは、55年に東映で製作・公開された小林恒夫監督の「警視庁物語・終電車の死美人」だ。以来、現職の警視庁鑑識課員、長谷川公之が脚本を執筆し、25本を数える長寿シリーズとなった。このシリーズのヒットに影響されて、テレビでもTBS系列(当時はKRテレビって言ったんだよね。局のコールサインがJOKRだから略してKR)の「七人の刑事」や、テレビ朝日系列(当時はNET。教養番組を基幹にしてた)の「特別捜査機動隊」といった刑事ドラマが放送されて、人気番組となった。
 どうでもいけど東映チャンネルは、この貴重な日本映画の財産、「警視庁物語」シリーズをどうして放送してくれないんだろう?
 さて、そんな歴史を経て始った日本の刑事モノは、そのほとんどが刑事たちの地道な捜査活動を描いたものだったんだよね。その典型的な例が、74年に公開された松竹の大ヒット作「砂の器」だ。松本清張原作の社会派サスペンスなんだけど、森田健作扮する刑事が、中央線の線路を犬のように這いまわりながら証拠品を捜すシーンなんて、その最たるものだった。
 そんな刑事モノに革命を起こしたのが本作、「あぶ刑事」こと「あぶない刑事」であります。キザでお洒落なハミダシ刑事、館ひろしと柴田恭兵のコンビが、テンポのよいジョーク合戦を繰り広げながら犯人を追い詰めて行く。共演の仲村トオル、浅野温子、木の実ナナ、ベンガルも実に楽しそうに刑事役を演じていた。往年の全日本プロレスのキャッチ・フレーズじゃないけど、“明るく、楽しく、激しい”刑事モノをオールナイトでお楽しみあれ!
 というわけで、今回は本作の名コンビ、タカ(館ひろし)&ユージ(柴田恭兵)に座布団一枚!
  ( 書き下ろし )

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