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コラム

連載快楽亭ブラック
「「出所祝い」」 (しゅっしょいわい)  監督:五社英雄 1971年 掲載日2001年09月14日
 今から30年前、日本映画界はやくざ映画全盛期だった。特に東映は高倉健、鶴田浩二、藤純子、若山富三郎、菅原文太の5大スターを揃え次々に作品をヒットさせていた。 
 次にやくざ映画に熱心だったのは日活と大映で、日活は石原裕次郎、小林旭、高橋英樹、渡哲也が、大映は市川雷蔵、勝新太郎、江波杏子、安田(現・大楠)道代の主演作が作られた。
 松竹と東宝は喜劇路線が中心だったが、それでも松竹は竹脇無我主演の「青雲やくざ」、そして東宝でも、アクション映画の第一人者五社英雄監督による初のやくざ映画「出所祝い」が製作された。津軽を舞台にしたこの映画、主演が仲代達矢、ヒロインが栗原小巻とキャスティングも豪華で、文芸作品の香りのする異色のやくざ映画となった。共演は安藤昇、黒沢年男、夏八木勲、丹波哲郎だが、仲代と敵対する組員役の安藤昇がさすがの貫禄を見せていた。そしてこの作品の五社、仲代コンビによって後に「なめたらいかんぜよ」の名セリフで知られる「鬼龍院花子の生涯」が作られた。そう考えながら見るとまた感慨深いものがある。珍しい東宝のやくざ映画、これぞ本物のお宝でっせ!!旦那! ( 書き下ろし )

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