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コラム

連載快楽亭ブラック
「「竜馬暗殺」」 (りょうまあんさつ)  監督:黒木和雄 1974 掲載日2001年11月09日
 幕末から明治にかけて活躍する歴史上の人物で最も人気のあるのは坂本竜馬だろう。それから西郷隆盛、近藤勇、沖田総司、桂小五郎、土方歳三といったところか。
 時代劇全盛期に東映で撮った「新撰組」という映画は凄かった。片岡千恵蔵が近藤勇に扮しているのだが、対する勤皇側の登場人物が鞍馬天狗に月形半平太、両方共に架空の人物だってのに、さも歴史上の人物として出てくるのがおかしかった。
 さて幕末人気No1の坂本竜馬だが、その人気を不動のものとした司馬遼太郎の「竜馬が行く」は何度もTV化、舞台化されているのに、一度も映画化されていないのは不思議なことだ。原作が長過ぎて今の日本映画界じゃあ無理なのか。
 今週放送される「竜馬暗殺」は、坂本竜馬が暗殺されるまでの3日間を描く異色作だ。
 「わからんようになった時は逆立ちするぜよ。そうしたら世の中がよう見えちくる」という竜馬のセリフが印象に残っている。
 ATGというと難解な芸術映画が多くてあっしの趣味じゃあないのだが、この映画は娯楽映画としても立派なものだった。原田芳雄の竜馬がいいぜよ。 ( 書き下ろし )

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