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「「雨あがる」」
(あめあがる) 監督:市川崑 2000
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掲載日2001年12月14日 |
市川崑監督の新作「かあちゃん」の評判がいい。時の老中の構造改革案にもかかわらず不景気の世の中に、江戸のある貧乏長屋に住む母と子供たちがお互いに助け合い、信じ合って生きる姿を描いた秀作だ。この映画の素晴らしさは脚本、演出、そして芸達者な俳優陣にもあるが、なんといっても山本周五郎の原作が一番だ。 そういえば近年フィルムセンターで再見した「赤ひげ」も「冷飯とおさんとちゃん」も素晴しかった。 そして今日放映される「雨あがる」も新人とは思えない小泉尭史の演出もいい。豪華な俳優たちもいい。そして父親譲りの三船史郎の大根役者振りが懐かしくもうれしいが、物語の底に流れる原作者、山本周五郎の、どんな世の中だって、どんな不遇のときだって、人間まっとうに生きてさえいれば必ずいい事があるのさ。春の来ない冬はないよ。朝の来ない夜はないよという羽者への暖いメッセージにあふれている。 今の世の中、いやし系は巨乳アイドルだけじゃない。山本周五郎こそいやしの本家本元いやしの神様だ。「雨あがる」を見て元気づけさせてもらおう。
( 書き下ろし )
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