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「「日本一のホラ吹き男」」
(にっぽんいちのほらふきおとこ) 監督:古沢憲吾 出演:植木等/谷啓/浜美枝/草笛光子/安田伸/桜井センリ/由利徹/飯田蝶子/山茶花究 ほか 1964年
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掲載日2002年02月15日 |
「24時間まるごと日本一の植木等」なんて見たら、絶対に人格が変わりそうだ。でもこんな時代だから植木等の図々しさを見習った方がいいかもしれない。 なんの映画だか忘れたが、植木等がいつもの如く遅刻して会社に来ると、廊下で人見明の課長が向こうからやってくる。さあ、今日はどんな言い訳をしようかという思い入れのあとで「お早うございます」とセリフを言うと監督の古沢憲吾が怒った。「無責任男は言い訳なんか考えない、いきなり元気な声で挨拶をして課長を煙に巻く」と演出したそうだ。 恐るべし、古沢憲吾。文芸映画は監督のもので娯楽映画は俳優のものにされてしまいがちだが、植木等作品での古沢憲吾の演出はもっともっと評価されるべきだろう。 「日本一のホラ吹き男」は植木等が先祖の古文書を発見してから時代劇となり、1本の映画で時代劇とサラリーマン喜劇の2本分楽しめる。今、見直すととても出来そうにない目標を宣言して、それに向って不眠不休で努力する主人公だから、ホラ吹き男じゃなくって日本一のモーレツ男じゃないかとツッコミを入れたくなるが、古沢憲吾と植木等の明るい個性がそれを感じさせないのが面白い。
( 書き下ろし )
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