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コラム

連載快楽亭ブラック
「豹は走った」 (じゃがーははしった)  出演:加山雄三/田宮二郎/加賀まりこ/高橋長英/神山繁/中村伸郎 1970 掲載日2002年07月19日
 加山雄三といえば、いつもニヤけていて明るい万年スポーツ青年というイメージが強い。
 どの映画を見ても地でやっていて、およそ演技をしているようには見えない(失礼)。
 でも何をやっても同じっていうのが大スターなんだけどね。
 しかしそんな加山雄三が、違うイメージで巧演している作品群がある。黒澤明?NO。成瀬巳喜男?NO。黒澤作品でも、成瀬作品でも、やはり普段の加山雄三の延長線上でしかない。
 答えは「狙撃」「弾痕」「豹(ジャガー)は走った」「バラの標的」の4本。これ等の作品での加山雄三はいつものニヤけた笑顔を封印し、クールなスナイパーを見事にこなしている。
 なかでもベスト1は「豹(ジャガー)は走った」だ。この映画では警視庁の刑事に扮し、No1スナイパー、田宮二郎と対決する。当時大映を辞めたばかりの田宮との対決は、プロレスの他団体のトップ同士の対決のようで迫力満点。同じ東宝と大映のトップ同士、三船敏郎と勝新太郎が戦った「座頭市と用心棒」のように、両者の顔を立てて引き分けになっていないのも好ましい。森雅之との対決の「狙撃」もいいけどね。 ( 書き下ろし )

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