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コラム

連載快楽亭ブラック
「「座頭市と用心棒」」 (ざとういちとようじんぼう)  監督:岡本喜八 出演:勝新太郎/三船敏郎/若尾文子/嵐寛寿郎/米倉斉加年/岸田森/神山繁 1970年 掲載日2002年11月15日
  「私が好きな日本映画」で関根勤が選んだこの1本は「座頭市と用心棒」だ。あっしも好きな映画なのだが、どうもこの映画は評判が悪い。勝新太郎の座頭市がシリーズで最強の剣客、三船敏郎の用心棒との対決なのだが、二大スターの顔を立てるため、決着をつけずに引き分けにしたのも理由の一つだろうが、いいじゃあないの。大スター同士が自分の当り役で対決することに意義があるのだから。
 岡本喜八監督と対談した時もあっしは大好きなこの映画について色々と聞きたかったのだが、この映画のことだけは急に口が重くなった。二大スターにそれぞれわがままを言われてさぞ大変だったんだろうなあと同情した。
  でもこの映画、面白いぞ。次から次から色んな刺客が出てきたり、西部劇タッチなのも如何にも岡本喜八っぽいし、村の老人役で嵐寛寿郎が出ているのもしぶい。そして座頭市がここでは正義のヒーローではなく、金に眼がくらんでしまうのもご趣向だ。
 ちなみに座頭市がライバルと引き分けになっているのは近衛十四郎の浪人、実は幕府の隠密と対決した「座頭市血煙り街道
」もあるが、こちらはシリーズ屈指の作品とファンの評価が高いのは何故だろう?
  ( 書き下ろし )

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