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「エノケンの法界坊」
(えのけんのほうかいぼう) 監督:斉藤寅次郎 出演:榎本健一/小笠原章二郎/英百合子/中村是好/宏川光子 1938年
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掲載日2002年12月20日 |
通称「法界坊」本当の外題「隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)は歌舞伎には珍しい喜劇で、現在でも猿之助、菊五郎、吉右衛門、勘九郎、梅之助等が演じているが、一番有名なのはエノケンであろう。エノケンは舞台の当り役であった「法界坊」を映画化空前の大ヒットとなった。
法界坊は江戸の食いつめ坊主で、スケベで悪知恵が働くがやる事が間抜けで失敗ばかりしているので、殺人を犯しても観客に憎まれることがないという不思議なキャラクターだ。最後は大好きな娘とお姫様の2人を誘拐、どちらを先にレイプしようかと考えているうち、きっと正義の味方が邪魔にくる筈だから、そいつをはめようと落とし穴を掘るが、間違って自分が落ちて正義の味方に殺されてしまい、この世に未練を残し幽霊になって正義の人たちにたたるというお話だが、エノケンがやるとついつい悪役に感情移入してしまう。見どころはエノケンが「ウェディング・マーチ」のメロディーに乗せて歌う「高砂や」だ。最後に古川ロッパの作ったシャレを一つ紹介しよう。オモチャ屋に刀を買いに来た子供に、オモチャ屋「木の剣と絵の剣があるけど、絵の剣の方かい?坊」お粗末。
( 書き下ろし )
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