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「日本一のホラ吹き男」
(にっぽんいちのほらふきおとこ) 監督:古沢憲吾 出演:植木等/浜美枝/谷啓/草笛光子/三井弘次/飯田蝶子/由利徹/中真千子 1964年
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掲載日2003年02月07日 |
一粒で二度美味しい映画がある。先月ちょっと紹介したピンク映画「新怪談色欲外道 お岩の怨霊四谷怪談」はピンク映画の中に往年の新東宝映画、若山富三郎主演の「四谷怪談」のダイジェスト版が入っていたし、怪談映画の第一人者、中川信夫監督の「亡霊怪猫屋敷」はモノクロの現代劇から物語が始まり主人公の周りに不思議なことばかり起るので寺の和尚に相談に行ったら、寺の先祖の恐ろしい因縁噺を聞かされる。この過去の因縁噺が時代劇になり、しかもカラーになるので幼な心にもうれしかった。
今月放送の植木等主演の「日本一のホラ吹き男」も、東京オリンピックでの三段飛びの金メダル候補、大学生の植木等が練習中に骨折してその夢を絶たれ、故郷に戻って古文書を発見、先祖の書き残した本を読むうちにその部分が時代劇になるのがなんとも楽しかった。ホラを吹いてはそれを次々に実行していく壮大な先祖を見習って、憧れの一流企業に守衛として入社してトントン拍子に出世をして幹部になってゆく植木等の姿は見る者を明るくし、力づけてくれる。でもよく考えたらホラ吹き男じゃなくて、単なるモーレツサラリーマンじゃないかと突っ込みたくなるが。
( 書き下ろし )
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