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「天国と地獄」
(てんごくとじごく) 監督:黒澤明 出演:三船敏郎/仲代達矢/山崎努/香川京子/三橋達也/志村喬/木村功/加藤武/伊藤雄之助/佐田豊
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掲載日2003年04月18日 |
今年の初め、内田吐夢監督の「宮本武蔵」5部作の脚本を書いた鈴木尚也氏に昔噺を聞いていて、4作目の「一乗寺の決斗」に登場し、武蔵に恋をする吉野太夫役を岩崎加根子が巧演していたが、監督は当初この役に新珠三千代をキャスティングして、断られたのだと知った。うーん、島原一の美女なんだから、やっぱり新珠三千代の方が似合っている。新珠で見たかったな。
今月放映の黒澤明監督作品「天国と地獄」で、脅迫電話のバックに聞こえる電車の音を調べるシーンで江ノ電の乗務員役で沢村いき雄 が出演、江ノ電の音の口マネをするシーンは、いつ見ても観客の笑いを呼ぶが、この役も当初は三木のり平の筈だったという。しかし出演交渉に来た助監督が、世界の黒澤組に出してやるんだからと言わんばかりの態度にのり平は腹を立てて断ったんだそうな。そのおかげで沢村いき雄の名演を見られたわけだが、三木のり平ならあの役をどう演じたんだろうかと思うと、それも見てみたかった。そんなことを考えながらこの週末は「天国と地獄」を見直してみよう。
( 書き下ろし )
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