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「私は貝になりたい」
(わたしはかいになりたい) 監督:橋本忍 出演:フランキー堺/新珠三千代/水野久美/笠智衆/加東大介/中丸忠雄 1959年
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掲載日2003年05月16日 |
浅草は観音様の左手に、喜劇人の碑がある。
エノケン、金語楼、ロッパ等往年の喜劇人のサインが彫ってあるその中に、「私は貝になりたい」フランキー堺というサインも。「私は貝になりたい」は喜劇じゃないけど、それを書いたということは、想い入れがあったんでしょう。実際フランキーの代表作を3本選べといえば誰でも「私は貝になりたい」と「幕末太陽伝」をあげるだろうから。
最近あっしは昭和史の本をよく読むが、調べれば調べる程、東京裁判はいい加減だ。そのいい加減な裁判で死刑になった男の悲劇を描いたのが、「私は貝になりたい」だ。
人間が人間を殺しても罪に問われないのが戦争なのに、そのことによって戦後に捕らえられ、殺人を命じた上官は罪を問われず、実行犯だけが死刑宣告を受ける。日頃善良な人間ばかり演じてきたフランキー堺が主人公を演じるからこそ、その悲劇が見る者の心を打つ。
なにやらきなくさい今だからこそ、この作品を見直したい。ちなみにあっしのファンの人が先日、TV版(所ジョージのリメイクじゃないよ)のテープをプレゼントしてくれたので、あっしは映画とTVと両方見られるぞ。
いいだろうーって子供みたいだね。
( 書き下ろし )
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