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「太平洋の嵐」
(たいへいようのあらし) 監督:松林宗恵 特技監督:円谷英二 出演:夏木陽介/小林桂樹/上原美佐/三船敏郎 ほか 1960
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掲載日2003年08月01日 |
先日、浅草木馬亭のあっしの毒演会で、口演中に客席を見ると松林宗恵監督がいらしたのでびっくりした。
松林監督の作品は「社長」シリーズと戦争ものが有名だ。8月の日本映画専門チャンネルでは“24時間まるごと太平洋戦争と日本映画”と銘打った戦争映画特集で13本の作品を上映する。どれも劣らぬ名作揃いだが、「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」をまず紹介しよう。
真珠湾攻撃の勝利からミッドウェイ海戦での敗北までをオールスターで描いた大作だ。
松林監督は僧籍を持っていて、海軍の軍人だった。その特性が見事に現われているのがこの作品だ。
注目してもらいたいのはラストシーンだ。戦艦が沈没する前に乗組員を下船させ、自らは艦と運命を共にした三船敏郎と田崎潤の霊が海の底から激しかった戦いを振り返って語り合うシーンは他の映画では絶対に見ることが出来ないし、脚本の橋本忍はこのシーンを見て怒り狂ったというから、松林監督のアイデアだろう。そしてこれが作品に深い味わいを与えているのだ。重厚にしてカルトな戦争映画、お見逃しなく。
( 書き下ろし )
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