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「からっ風野郎」
(からっかぜやろう) 監督:増村保造 出演:三島由紀夫/若尾文子/船越英二/川崎敬三 1960
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掲載日2003年09月12日 |
黒澤明、溝口健二、伊藤大輔、衣笠貞之助、市川崑。かつての大映には日本映画を代表する巨匠たちが揃っていた。そんな巨匠が亡くなったり大映を去っていった頃、デビューしてたちまち頭角を現したのが増村保造だ。
海外での映画留学帰りのデビュー作「くちづけ」のみずみずしくエネルギッシュなこと。また戦前のメロドラマの名作「暖流」のリメイクも、古典的なメロドラマを現代人にも共感出来る新しい人間像を描いて成功させた。
増村保造がどれくらい素晴らしいか。その作品の成功によってシリーズ化した「陸軍中野学校」と「兵隊やくざ」を、それぞれの2作目と見比べてほしい。増村保造の撮った1作目だけ面白すぎる筈で、2作目は見事にボルテージが落ちているから。
今週は”24時間まるごと増村保造”で増村作品がまとめて10本見られるぞ。異色作の「からっ風野郎」で、あの三島由紀夫がチンピラやくざに扮して主演している。想えばこの時代は作家がよく映画に出演していて、石原慎太郎も何本かの映画に主演している。三島由紀夫の出演作はこの他、「黒蜥蜴」「人斬り」があり、「黒蜥蜴」ではなんと剥製(はくせい)役、「人斬り」では田中新兵衛役を熱演している。
( 書き下ろし )
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