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「三等重役」
(さんとうじゅうやく) 監督:春原政久 出演:森繁久彌/河村黎吉/小林桂樹/小川虎之助 1952年
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掲載日2003年10月10日 |
10月の日本映画専門チャンネルの目玉企画は、”24時間まるごと森繁久彌”。森繁久彌主演の文芸作品を中心に8本を放映する。それとは別に「社長」シリーズも先月の再放送で4本やるので、これではまるで”森繁久彌専門チャンネル”だ。
あっしのお薦めは「社長」シリーズの原点ともいえる「三等重役」だ。社長が進駐軍によって公職追放されたので代理社長になった河村黎吉と、調子のいい森繁人事課長のコンビによるサラリーマン・コメディで、社員がボーナスを妻に内緒でへそくりできるように社長自ら細工したり、先代社長の愛人を連れて旅に出るも遂に手を出せずに夜が明けたりと三等重役の悲哀を笑いのうちに描いた傑作だ。
主演の河村黎吉は、戦前は松竹映画の脇役として活躍し、本作で主演スターの仲間入りをしたと思ったら、この後しばらくして亡くなったので、4年後に始まった「社長」シリーズでは、人事課長の森繁が社長に昇進、その社長室には先代社長、河村黎吉の写真がいつも飾られることとなった。
このやさしさ、思いやりがファンの心をなごませたのだ。
( 書き下ろし )
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