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「世界大戦争」
(せかいだいせんそう) 監督:松林宗恵 出演:フランキー堺/宝田明/星由里子/乙羽信子/笠智衆 1961年
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掲載日2003年11月28日 |
「社長」シリーズでお馴染、松林宗恵監督は海軍士官として太平洋戦争に従軍、部下150人と共に戦った経験を持つ。そのせいで監督の作品には戦争映画が多い。その才能を広く天下に知らしめた「人間魚雷回天」、そして「潜水艦イ−57降伏せず」「太平洋の嵐」「太平洋の翼」「連合艦隊」とどれも太平洋戦争を描いたものだが、異色なのが特撮ものの「世界大戦争」だ。2大国の冷戦の時代、第三次世界大戦がいつ起こるとも知れない。そんな時代に作られたのがこの作品だ。
幸福に暮らしているフランキー堺と乙羽信子の夫婦。娘の星由里子にも船員の恋人・宝田明がいて結婚が決まった。そんな小市民の幸福を破壊したのが第三次世界大戦だった。
東京をはじめ世界中の大都市が吹っ飛ぶシーンは、特撮の神様、円谷英二が見事に描く。
宝田明の乗った船が航海を止め破壊された東京に帰ろうとする時、コック長の笠智衆が言う「みんな生きたいと想っていたのに、それを大きな声で言えばよかったのに」というセリフが胸を打つ。イラク戦争が泥沼化し、東京がテロに狙われる今だからこそ、もう一度見直したい作品だ。
( 書き下ろし )
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