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コラム

連載快楽亭ブラック
「極道の妻たち 死んで貰います」 (ごくどうのおんなたち しんでもらいます)  監督:関本郁夫 出演:高島礼子/斉藤慶子/三田村邦彦/東ちづる 2001年 掲載日2004年02月20日
 「極道」シリーズはおかしい。暴力団組長の夫が殺された途端、なんで極妻が急に強くなりドスやピストルで仇討ちが出来るんだ。
 例えばあっしが死んだからって、うちのカミさんがあっしの代わりに落語が出来るか?
 そんな話を湯布院映画祭のトークショーでしたことがある。
 「極妻」の初期、岩下志麻の1作目、三田佳子の2作目、十朱幸代の3作目までは夫を殺されても負け惜しみのタンカをきっても仇討ちはしなかった。しかしそれでは観客のフラストレーションが溜まるので岩下志麻に戻った四作目から夫の仇をとるというやくざ映画の基本的パターンになった。
 岩下志麻が年増になりすぎて、シリーズを高島礼子にしてからの2本は特に印象深い。
 1作目は「赤い殺意」、今月放送される2作目「死んで貰います」と日本映画史に残る名作の題名がサブタイトルにつく。「死んで貰います」は高倉健主演「昭和残侠伝」シリーズの最高傑作といわれている。夫を殺された高島礼子と斉藤慶子が連れ立って殴り込むシーンは高倉健と池部良のそれへのオマージュなのだ。 ( 書き下ろし )

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