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「本陣殺人事件」
(ほんじんさつじんじけん) 監督:高林陽一 出演:中尾彬/田村高廣/高沢順子/常田富士男 1975年
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掲載日2004年03月05日 |
よれよれの着物と袴姿で難事件に首を突っ込み、殺されるべき人間が全部殺された後でひらめき、髪の毛をかきむしってそこいらをフケだらけにして事件を解決する迷探偵・金田一耕助。横溝正史が作った金田一耕助は人気が高く、戦後すぐから映画化されてきた。
最初に金田一を演じたのは時代劇の大スター、片岡千恵蔵。大スターに汚れ役はさせられないと考えたのかソフト帽にスーツ姿のダンディな名探偵振りだった。その後、岡譲二、河津清三郎、池部良が金田一を演じたが、千恵蔵の金田一を真似たスーツ姿だった。
高倉健が金田一を演じた「悪魔の手毬唄」はスポーツカーで事件現場に乗り込む太陽族のような金田一で、その後しばらくしてからこの「本陣殺人事件」が映画化された。
これが初の長編映画になる高林陽一監督は雪の日の密室殺人のトリックを見事に映像化したが、中尾彬が演じた金田一はジーンズ姿でやはり原作とはまるで違っていた。
原作通りの金田一が映画に登場するのは、角川映画が市川崑監督で作った「犬神家の一族」の石坂浩二まで待たなければならないのでした。
( 書き下ろし )
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