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「ゲンと不動明王」
(げんとふどうみょうおう) 監督:稲垣浩 出演:三船敏郎/小柳徹/千秋実/乙羽信子 1961年
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掲載日2004年03月19日 |
稲垣浩監督といえば時代劇の巨匠というイメージが強いが、あっしは稲垣浩は優れた児童映画作家だと思っている。あの日本映画史に残る名作「無法松の一生」で、阪妻の無法松が吉岡少年に「おじちゃんは泣いたことがないの?」と聞かれ、「たった一度だけある」と自らの少年時代を回想するシーンで、継母に苛められ、一人で父親に逢いに行こうと夜の森を歩いていくシーン、また「手をつなぐ子ら」での小学生たちのシーン、どれも素晴らしく感動させられる。
そんな稲垣浩が撮った児童映画「ゲンと不動明王」が、つまらない筈がないのだ。
父親が再婚してしばらく夫婦水入らずにしようと、腕白な少年・ゲンを他の寺にあずけるが、そこでもイタズラばかりして和尚から罰として木に縛りつけられてしまう。すると不動明王が現れる。この不動明王を世界のミフネ、三船敏郎が演じているのだから笑ってしまう。円谷英二の特撮も見どころの、ファンタジー映画だ。家族揃ってお楽しみ下さい。
( 書き下ろし )
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