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「夜がまた来る」
(よるがまたくる) 監督:石井隆 出演:夏川結衣/根津甚八/寺田農/椎名桔平 1994年
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掲載日2004年06月18日 |
石井隆の「花と蛇」はいただけなかった。
石井隆が男と女のドラマを描くんだったら、女は土屋名美、男は村木次郎じゃないといけないのだ。
名美と次郎の切ないドラマを初めて見たのは、日活ロマンポルノ「天使のはらわた・赤い教室」だった。名美は元アイドルの水原ゆう紀、次郎は蟹江敬三だった。堕ちていきながら愛し合い、そして別れなければならないドラマが哀しくて泣けた。それ以降、ロマンポルノで「天使のはらわた」シリーズは何作も作られ、名美と次郎は出逢っては別れてを繰り返した。最初は原作者だった石井隆は、ロマンポルノ後期には自ら監督するようになった。それは日活がつぶれてからも続いた。
「死んでもいい」「ヌードの夜」そして本作「夜がまた来る」この映画での名美は夏川結衣。それまでのどの名美よりも酷く堕ちてゆく。そんな名美を夏川結衣が体当たりで演じているのが感動ものだ。
次郎は根津甚八。名美を救おうとする次郎だが、実は次郎は名美にとっては許すことの出来ない仇だったというのがシリーズ中のどの二人よりも切ない。「赤い教室」と並ぶ名美と次郎の物語の最高傑作だ。
( 書き下ろし )
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