|
「喧嘩駕籠」
(けんかかご) 監督:冬島泰三 出演:八千草薫/大谷友右衛門/森繁久彌/トニー谷 1953年
|
掲載日2004年06月25日 |
今、歌舞伎界で一番偉いのは中村雀右衛門だ。屋号を京屋という。この京屋、もう80歳を越しているのにとにかく元気だ。ついこの間まで毎日鉄アレイを持ち上げて、自分でバイクを運転していた。人間国宝が交通事故を起こしたらシャレにならないと、さすがにバイクの運転は関係者がやめさせたそうだ。
数年前、歌舞伎座で市川猿之助の弁慶、尾上菊五郎の富樫、そして京屋の義経という配役で「勧進帳」が上演された。一番のクレイマックス、弁慶と富樫の で、義経役の京屋はただ舞台に座っているだけで退屈なのか居眠りをした。それも大きく船をこぐようになったので居眠りが客に丸わかり。大向うから声が掛かった。「京屋、寝ないで!」でも京屋は毎日その場面で居眠りしていた。
そんなお茶目?な人間国宝は若き日、大谷友右衛門という名で映画界のアイドルスターだった。その京屋が八千草薫とコンビを組んだラブコメディ時代劇が「喧嘩駕籠」だ。若き日の森繁久彌がねずみ小僧役で共演している。あっしにとって未見の映画だが楽しみな作品だ。51年前の作品なのに、主役トリオの3人共に元気なのがうれしいね。
( 書き下ろし )
|
|