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「男ありて」
(おとこありて) 監督:丸山誠治 出演:志村喬/三船敏郎/夏川静江/岡田茉莉子 1955年
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掲載日2004年07月23日 |
名優、志村喬の代表作は?と聞けば多くの映画ファンは「生きる」か「七人の侍」をあげるだろう。
BUTあっしは断言する。志村喬の代表作は「男ありて」であると。「男ありて」は野球映画だ。志村喬は弱小球団の監督。ある試合で判定に不満で審判を殴り、出場停止処分を受ける。日頃家庭サービスをしない志村が妻の夏川静江の好きな所へ連れて行ってやると言ったら、宝塚歌劇を観に行くと言われ、宝塚歌劇の客席で少女のように目を輝かす夏川静江の隣で居心地悪そうにしている志村喬がおかしい。
出場停止が解けたと思ったら妻の急死、オーナーとの対立、そして自らのクビを賭けたシーズン最終戦の最終回、怪我をした捕手に代わって志村喬がマスクをかぶるシーンが感動的だ。
妻や子供を愛していながらそれを口に出すことが出来ない不器用な男。志村喬はそんな日本の父を見事に演じてみせる。三船敏郎の主将も素晴らしい。あっしの生涯のベスト10のうちの1本だ。お見逃しなく。
( 書き下ろし )
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