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コラム

連載快楽亭ブラック
「兵隊やくざ」 (へいたいやくざ)  監督:増村保造 出演:勝新太郎/田村高廣/淡路恵子/成田三樹夫 1965年 掲載日2004年08月20日
 最初からシリーズものとして企画される映画は少ない。映画が大ヒットしたので、会社は柳の下のドジョウを狙って続編を作り、それが当たるといよいよシリーズになるのだ。
 市川雷蔵の「陸軍中野学校」と勝新太郎の「兵隊やくざ」この2大シリーズ第1作目はいずれも増村保造が撮ったし、どちらの作品も1作目がシリーズ一番の面白さだったからこそシリーズ化が考えられたのだろう。
 粗野な大宮(勝新太郎)とインテリの有田(田村高廣)のコンビもよかったなあ、「兵隊やくざ」は。しかし2作目の監督が田中徳三に代わると監督より勝新の方が偉くなって自分の好き勝手をするようになった。
 脚本に、ヒロインで看護婦の小山明子と別れる時、「石ケンを下さい」と頼んで愛用の石ケンをもらった勝新が風呂場でそれを体に塗りたくって喜ぶというシーンを、「△※○□の毛をください」とアドリブを飛ばしたと生前、勝新が自慢げに語ってたっけ。まあ確かにその方が大宮らしくて面白いんだけど、監督の立場がなくなっちゃう。相手が増村保造だったらそんなこことはしなかったろうが。そういえば「座頭市」を増村保造は1本も撮ってない。見てみたかったなあ。 ( 書き下ろし )

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