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「御用金」
(ごようきん) 監督:五社英雄 出演:仲代達矢/中村錦之助/丹波哲郎/司葉子 1969年
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掲載日2004年08月27日 |
五社英雄が死んでもう十三回忌になるのか。
五社英雄の家は中野で、あっしの家の近くだったので身近に感じていた。
映画の時代劇を変えたのは黒澤明なら、TV時代劇を変えたのは五社英雄だった。その殺陣シーンはリアルで迫力があったが、五社英雄がTVから映画に移ったら、途端にTV時代劇はゆるいものになってしまった。
さて、「御用金」は封切り当時、テアトル東京の大画面で見た。70ミリの娯楽大作だった。仲代達矢を助ける謎の浪人は最初、三船敏郎が予定されていたが、中村錦之助になったのは東映時代劇ファンのあっしにとってはうれしかった。
藩に裏切られた侍が、その藩にむかって牙をむく。男の情念がほとばしった理屈なしで楽しめる時代劇だった。
TV時代劇「三匹の侍」からずーっと男を描き続けていた五社が晩年では女しか撮らなくなってしまったのは何故だろう。晩年の彼の作品は女同士のつかみ合いのシーンが必ずあった。去勢されてしまい戦いを忘れた男たちにもう夢をたくすことが出来なくなってしまったのだろうか。
( 書き下ろし )
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