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「座頭市牢破り」
(ざとういちろうやぶり) 監督:山本薩夫 出演:勝新太郎/三國連太郎/西村晃/細川俊之 1967年
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掲載日2004年09月10日 |
それまで悪人だとばかり想っていたのが、急に善人だったのがわかる。こういう役を歌舞伎では「もどり」と言う。悪い心が善に戻ることからきたのだろう。「義経千本桜」のいがみの権太や「合邦」の玉手御膳がもどりの代表的な役だ。
「座頭市牢破り」の三國連太郎は、座頭市を感動させる程、百姓の味方をするいい親分だったのが、座頭市が旅に出ている間に悪い親分に変身していた。こういうのは逆もどりと言うんだろうか?
この映画、「座頭市」シリーズの異色篇だが、三國連太郎がどうして悪くなったのか、それとも元々悪い奴がいい振りをしていただけなのかを描いていないのが物足りないが、鈴木瑞穂が大原幽学ばりの学者になって百姓たちに酒を飲むな、博打をするな、ただ農業に励めとまるで旧ソ連のコルホーズ、ソフホーズのような指導をするのが面白い。さすがに山本薩夫監督作品だ。一見の価値有ですぞ。
( 書き下ろし )
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