|
「福耳」
(ふくみみ) 監督:瀧川治水 出演:宮藤官九郎/田中邦衛/司葉子/宝田明 2003年
|
掲載日2004年10月15日 |
去年、一番笑えた映画が「福耳」だった。
看護婦に惚れて彼女の転職先のシニア向けマンションで働くことになった若者・宮藤官九郎が、憧れのマドンナ(司葉子)のことが想い切れず死んでも死にきれない幽霊(田中邦衛)に取り付かれてしまっておこるコメディで、最近シリアスな役の多かった田中邦衛が「若大将」シリーズの青大将役に戻ったような怪演を見せ、クドカンとのからみには涙が出るほど笑わされた。
また、脇を固めるのが日本映画全盛期のスターばかりで、特に宝田明のゲイバーのママは意表をついたキャスティングだった。
特筆すべきは司葉子で、70歳くらいの役なのに、相変わらず若く美しい。クドカンと二人でラブホテルに行くシーンでは、勃起してしまったくらいだ。
同じく日本映画全盛期のスター総出演だった「死に花」はイマイチ盛り上がらなかったが、「福耳」の方は、メチャクチャ笑わせて最後に人の心を暖かくする名作だ。監督・瀧川治水の次作が早く見たい!
( 書き下ろし )
|
|