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コラム

連載快楽亭ブラック
「悪魔の手毬唄」 (あくまのてまりうた)  監督:市川崑 出演:石坂浩二/岸恵子/若山富三郎/仁科明子 1977年 掲載日2004年11月01日
 今週末に放送された<24時間まるごと金田一耕助〜生涯の10大事件>。10作品のうち「悪魔の手毬唄」が一番評価が高いんでありますが、この映画には想い出があるんです。市川崑版「金田一」シリーズの特徴は犯人役に大物女優を起用したことで、「犬神家の一族」の高峰三枝子に続く第2弾「悪魔の手毬唄」でも初の犯人役に挑む某大物女優(このホームページで犯人当てクイズをやってるから言えません)の記事が多くマスコミに載りました。あっしは落語家仲間に「犯人教えてやろうか」と言ったら彼は「映画を見る楽しみがなくなるからやめてくれ」と言います。
 そこであっしは「真犯人は若山富三郎だ」と嘘を言ったんです。若富は磯川警部役だから「そんなアホな」と突っ込みが返ってくると思ったら、彼はすっかり信じこんで彼女を誘って「悪魔の手毬唄」を見に行き、映画の途中で彼女に犯人は若冨だと囁きました。彼女は「そんな筈ないじゃないの!」と信用しませんでしたが、彼の方は日本一の日本映画通であるあっしが教えてくれたこと、間違っている筈がないって最後まで若富・磯川警部が犯人だと思って見ていたんだって。
 おどろおどろしい事件の中にユーモラスなところもある市川崑版「金田一」の世界、みなさん、ご堪能されましたか? ( 書き下ろし )

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