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「ゴジラ対ヘドラ」
(ごじらたいへどら) 監督:坂野義光 出演:山内明/柴本俊夫/川瀬裕之 1971年
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掲載日2004年12月17日 |
今から50年前に公開された「ゴジラ」にははっきりとしたテーマがあった。反原爆だ。
東京に上陸し破壊の限りを尽くすゴジラは原爆そのものといっていい。唯一の被爆国、日本の原爆はもういやだというメッセージが、あれ程こめられていた映画を他に知らない。
その後の「ゴジラ」からはメッセージ性はなくなり、娯楽映画としての王道を歩んできた。次第にそれがお子様向けになってしまったのは残念だが。
1作目から17年後、シリーズ11作目の「ゴジラ対ヘドラ」は久しぶりにメッセージ性を持つ作品だった。本作のテーマは公害。ヘドラは海のゴミ、ヘドロから生まれたスモッグを吸って成長した公害怪獣なのだから。
校庭で体育をしている女生徒の上をヘドラが飛行すると女生徒がバタバタ倒れるシーンは、ヘドラが光化学スモッグそのものであることを表している。そしてその公害怪獣と戦うのが我等がゴジラ。自然環境を守ろうとのテーマを強く出しているのは宮崎駿アニメがあまりにも有名だが、30年前にゴジラがそれをやっていたんだねえ。シリーズ中の異色作。見ておいて損はないはないよ。
( 書き下ろし )
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