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「柳生武芸帳」
(やぎゅうぶげいちょう) 監督:稲垣浩 出演:三船敏郎/鶴田浩二/久我美子/大河内伝次郎 1957年
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掲載日2005年01月07日 |
「柳生武芸帳」シリーズといえば、東映の近衛十四郎主演のものがあるが、こちら東宝の2作は三船敏郎、鶴田浩二主演。東映作品が柳生十兵衛が主人公なのに対して、こちらは柳生十兵衛がなんと仇役になっているのが面白い。
東映がモノクロなのに対してこちらはカラー、しかもキャスティングが素晴らしい。三船・鶴田の他に久我美子、乙羽信子、大河内伝次郎、松本幸四郎(先代)、中村扇雀(現鴈治郎)、東野英治郎、左卜全、上田吉二郎、そして柳生十兵衛は戸上城太郎。この人、なまりが強くてスターにはなれなかったが、殺陣の上手さには定評がある。戸上十兵衛と三船多三郎との対決シーンは時代劇ファンをうならせる。左卜全の大久保彦左衛門も捨て難い魅力がある。
同じ稲垣浩監督の「宮本武蔵」3部作では三船が武蔵、鶴田が佐々木小次郎で対決をしたが、この映画では二人は忍者の兄弟。兄の三船が忍者を辞めて愛に生きようとし、弟の鶴田があくまでも忍びの道に生きようとするのも、二人のイメージからはあべこべのような気がして、それも珍しい。異色の時代劇大作だ。
( 書き下ろし )
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