|
「上意討ち 拝領妻始末」
(じょういうち はいりょうづましまつ) 監督:小林正樹 出演:三船敏郎/仲代達矢/加藤剛/司葉子 1967年
|
掲載日2005年02月25日 |
「忠臣蔵」「義経千本桜」「白浪五人男」「三人吉三」「法界坊」「曽根崎心中」etc,etc・・・。
歌舞伎の名作を映画化した例はいくらもある。では反対に映画の名作を歌舞伎化したことは?
あるんだな、これが。67年のキネマ旬報ベスト1作品「上位討ち 拝領妻始末」がそれ。
ある日、息子の嫁に殿様の側室を迎えないかと上司の命令が。こんなサラリーマン社会でもよくあることからドラマが始まった。この嫁が噂と違いやさしい美女で息子のとの夫婦仲もよく、二人の間に子供も産まれめでたしめでだしと思ったのが、殿様はまたも嫁を城内に戻せと令を出す。それまで殿様にも上司にも妻にさえも逆らわなかった男が始めて怒り、息子夫婦の愛を守るために戦う。父が三船敏郎、息子夫婦が加藤剛、司葉子、父の親友が仲代達矢。「用心棒」「椿三十郎」に続く三船、仲代三度目の対決も話題になったこの映画を市川団十郎は気に入って上演した。それも新作歌舞伎としてではなく、義太夫狂言として。配役は三船の役が団十郎、息子夫婦が海老蔵、菊之助。映画に劣らぬいい舞台でござんした。
( 書き下ろし )
|
|