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「秦・始皇帝」
(しん・しこうてい) 監督:田中重雄 出演:勝新太郎/市川雷蔵/若尾文子/本郷功次郎 1963年
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掲載日2005年04月22日 |
天下の二枚目、長谷川一夫は長い映画人生で全ての作品に主演したのが自慢だったそうな。
例えばどんな大スターでも寄る年波には勝てない。主演をやっていたのが晩年は脇に回らざるを得ないのは、片岡千恵蔵や嵐寛寿郎、大河内伝次郎を見ればわかる。最後まで主役にこだわり、それが許されなくなると映画界を去ってTVや舞台に移ったのは、長谷川一夫と市川右太衛門の二人だけだった。
ん、待てよ。長谷川一夫が主演でない映画があった。それが今月放映される「秦・始皇帝」だ。日本初の70ミリ映画「釈迦」の成功を受けて70ミリ第2弾として作られたのがこの「秦・始皇帝」だ。「釈迦」で悪役、ダイバダッタを好演した勝新太郎が秦・始皇帝、市川雷蔵が刺客、他大映オールスターで、長谷川一夫は始皇帝に弾圧される学者役で1シーンのみの出演だったと思う。ともかく贅沢な映画だった。そのスケールの大きさに圧倒された。この映画がヒットせず、大映は70ミリ大作をやめてしまったのは残念でならない。
「ガメラ」や「大魔神」を70ミリで見たかったなあ。日本映画の底力を感じさせる「秦・始皇帝」お見逃しなく。
( 書き下ろし )
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