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「殺人狂時代」
(さつじんきょうじだい) 監督:岡本喜八 出演:仲代達矢/団令子/砂塚秀夫/天本英世 1967年
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掲載日2005年06月03日 |
仲代達矢といえば黒澤明監督作品や小林正樹作品で重厚な俳優といったイメージが強いが、コメディアンとしてもいい味を出している。
「サザエさん」でのノリスケ君のボケ振りは見事だったし。そんな仲代の三枚目振りが楽しめるのが「殺人狂時代」だ。
冴えない大学講師の仲代が、何故か「大日本人口調節審議会」という秘密組織から命を狙われるというサスペンス・コメディで、ヒロインの団令子は可愛いし、悪役の天本英世は憎らしいしとキャスティングも見事。
何よりいいのが仲代で、前半は冴えない三枚目だったのが、次々と襲いくる殺し屋をやっつけていくうちにラストでは見事な二枚目に変身、と思ったら意外な落ちでその正体が明かされる。
「007」シリーズの大ヒットで世界中がスパイ・アクション映画ブームになった時代に作られた和製スパイ・アクションの大傑作で、岡本喜八のケレン味たっぷりの演出でとにかく楽しい映画になっている。あっしは「江分利満氏の優雅な生活」「独立愚連隊西へ」と並んでこの映画、岡本喜八ベスト3の1本に挙げたい。
( 書き下ろし )
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