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コラム

連載快楽亭ブラック
「続サラリーマン清水港」 (ぞくさらりーまんしみずみなと)  監督:松林宗恵 出演:森繁久彌/小林桂樹/加東大介/三木のり平 1962年 掲載日2005年07月15日
 昭和30年代から40年代にかけてはサラリーマン喜劇の全盛期だった。初期の頃は源氏鶏太原作によるものが多かった。中でもあっしが好きなのは、森繁重役がふと知り合った街娼、団令子と逢う度に癒されてゆくという「裸の重役」で、源氏鶏太が明朗かつ勧善懲悪のサラリーマンものだけを書いていたのではないと認識させられた。 
 その源氏鶏太もサラリーマン喜劇ブームに生産が追いつかなくなった。そこでサラリーマン喜劇をメインにしている東宝が考えたのが、日本人なら誰でも知っているお馴染みの時代劇をサラリーマンの世界に置き換えること。
 「忠臣蔵」「一心太助」「三人吉三」「弥次喜多」「太閤記」となんでもありだった。
 その一篇が清水次郎長一家の物語のパロディ、「サラリーマン清水港」だ。森繁が次郎長社長、加東大介が大政、小林桂樹が森の石松。あえて「続サラリーマン清水港」をお薦めするのは、社内野球チームが他社と試合をするので社長と小政工場長、三木のり平が応援するのだが、小政は野球のルールがわからずトンチンカンな応援をして社長にたしなめられる。この時ののり平の演技が絶妙名人芸だ。このシーンだけでも一軒の価値あり! ( 書き下ろし )

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