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「太平洋奇跡の作戦 キスカ」
(たいへいようきせきのさくせん きすか) 監督:丸山誠治 出演:三船敏郎/山村聰/中丸忠雄/佐藤允 1965年
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掲載日2005年07月29日 |
ハッピー・エンド好きのあっしは、戦争映画は悲劇で終わるものが多いのであんまり好きではないが、例外が「太平洋戦争奇跡の作戦 キスカ」だ。この映画、太平洋戦争末期でありながら、日本軍が負けずに作戦を成功させた、正に奇跡としか言いようのないキスカ島からの無血撤退を描いているからだ。
アメリカ軍に包囲され孤立したキスカ島の日本軍守備隊5200名を救出せよとの命を受けた大村少将(三船敏郎)が、濃霧をついて島に接近、戦死を覚悟していた兵を助ける話はなんとも後味がいい。
戦争映画につきものの円谷英二の特撮もいつもながら見事。日本の男優はやくざと軍人を演らせれば上手いというが、なかでも三船敏郎は軍人役が板に付いており、さすがの貫禄を見せる。
巨費を注ぎ込んで建造した戦艦大和を片道の燃料しか持たさず出航させたり、特攻隊を考えたり、全員玉砕を命じたり、人命の重さをまるで考えない当時の日本軍の中にも良識派がいたんだと知って心温まる想いのするヒューマニズムあふれる戦争映画の佳作だ。
( 書き下ろし )
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