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「座頭市物語」
(ざとういちものがたり) 監督:三隅研次 出演:勝新太郎/天知茂/万理昌代/島田竜三 1962年
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掲載日2005年09月02日 |
今月のお楽しみは「24時間まるごと座頭市」だ。
「座頭市」シリーズ25本のうちベスト1はやはり第1作の「座頭市物語」だ。シリーズの人気が高くなるにつれ座頭市はスーパーヒーローになってゆくが、この映画では居あい抜きの達人であるだけの盲人のやくざなのがいい。
時代劇は悪役が良くなくては面白くないが、この映画の悪役、飯岡の助五郎を演じる柳永二郎がともかく憎らしい。子分に市は何をしていると聞き、寝ていると言われて「一日中目をつぶっていてまだ寝足りないのか」のセリフに、どんな凄腕でも盲人ゆえに差別される市の哀しさが伝わってくる。しかもやくざ渡世の義理ゆえに、自分を差別する親分の為に、自分の腕を認め、差別せず、親友になった笹川の繁造の用心棒、平手造酒と戦いこれを斬らなければならないのだから。
名優、六代目・尾上菊五郎と、十七代目・中村勘三郎の盲人の演技を研究した勝新の演技、そして居あい抜きの殺陣。どちらも見事の一言。平手造酒を演じる天知茂も良く日本映画史に残る名作だ。お見逃しなく。
( 書き下ろし )
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