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「小説吉田学校」
(しょうせつよしだがっこう) 監督:森谷司郎 出演:森繁久彌/芦田伸介/夏目雅子/若山富三郎 1983年
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掲載日2005年09月23日 |
昔、小沢昭一のしゃぼん玉座の芝居を見に行ったら、いきなり小沢昭一が登場して挨拶をした。しばらくたってそれが本人ではなく、山田吾一扮した小沢昭一だとわかり、役者の本物になりきる技術に驚かされた。
小林桂樹でも「裸の大将」での山下清、「江分利満氏の優雅な生活」での山口瞳のそっくり振りは絶品だったしね。
「小説吉田学校」での森繁久彌のワンマン吉田首相のそっくりは見事なものだ。鳩山一郎役の芦田伸介、三木武吉役の若山富三郎は、実物を知らないのでよくわからないが、当時の政治家たちが戦後日本をどのように復興させようか、対米問題、そしてライバルたちとの政争をリアルに描いた「小説吉田学校」は学校ではあまり、というかほとんど教えてくれない日本の良き教科書となる映画だ。
笑えるのが田中角栄役を西郷輝彦、中曽根康弘役を勝野洋が演じていること。西郷は扇子をバタバタあおぎ「まァそのー」としゃがれ声でそっくりに演じようとしているがまるで似ていない。封切り当時の政界の実力者の若き日の役に二枚目スターを起用したのは権力者へのヨイショだね。
( 書き下ろし )
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