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「大地の子守歌」
(だいちのこもりうた) 監督:増村保造 出演:原田美枝子/佐藤佑介/賀原夏子/田中絹代 1976年
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掲載日2005年11月25日 |
鬼才、増村保造が良かったのはいつまでだったろうか。初期の作品はハズれなし、全てよかった。
勝新太郎の「兵隊やくざ」、市川雷蔵の「陸軍中野学校」も増村保造が撮ったからこそあんなに面白く、シリーズ化もなったと思う。
それが「新・兵隊やくざ/火線」の酷さはどうだ。ワンマンオーナー、勝新の御用監督に成り下がり、増村保造才能の一かけらも出していない。
増村保造、最後の傑作が「大地の子守歌」だった。この映画は凄かった。売春宿へ売られた少女が盲目となり、それでも客をとらされる。苛酷な運命に負けず、ひたむきに生きて遂には救われる少女を増村保造がパワフルに描き、新人だった原田美枝子が体当たりで熱演した。岡田英次によって原田美枝子が救われるラストシーンでは涙が止まらなかったのを今でも覚えている。増村保造はこの作品で燃焼し尽くしてしまったんではないか。そんな気さえする感動作だ。各々方、くれぐれもお見逃しなきように。
( 書き下ろし )
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