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「赤ひげ」
(あかひげ) 監督:黒澤明 出演:三船敏郎/加山雄三/山崎努/香川京子 1965年
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掲載日2005年12月22日 |
もう10年以上も前のことだが、深夜にTVをひねったら東映時代劇を放映していたので見たら、市川右太衛門主演の映画で、右太衛門は貧しい人々の為に無料で診療してやる酔いどれ医者、そんな彼に反抗しながらも彼の人柄に次第に惹かれていく青年医師が東千代之介。どうでもいいけどストーリーはほとんど「赤ひげ」だった。この映画の題名は「酔いどれ無双剣」こちらの方が「赤ひげ」より先に作られていた。
それからしばらくして、森繁久弥主演の舞台版「赤ひげ」を見て、パンフレットに書かれた演出家、沢島正継の文章を読んで謎が解けた。山本周五郎原作「暴れん坊兄弟」を撮って原作者に気に入られ「僕の作品なら何を映画化してもいい」と許可を貰った沢島監督はすぐに「赤ひげ」映画化しようとしたが、主演の右太衛門に「これでは地味すぎる」と脚本にクレームをつけられ、主人公を酔いどれだが剣の達人で女にもてもての医者に変えられ、これでは原作者に申し訳なくて「赤ひげ」の名は付けられないと「酔いどれ無双剣」になったんだって。でもそのおかげで黒澤明の名作「赤ひげ」が誕生した。豪華なセット、重厚な演出、そして日本中の名優が集まった素晴らしいキャスティング、その中で一番光った演技を見せた二木てるみ。「赤ひげ」こそは映画の神様が映画ファンにくれたプレゼントだ。クリスマスはゆっくりとこの名作を鑑賞したいものだ。→「赤ひげ」放送スケジュール
( 書き下ろし )
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