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「ここに泉あり」
(ここにいずみあり) 監督:今井正 出演:岡田英次/岸恵子/小林桂樹/加東大介 1955年
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掲載日2006年03月24日 |
ある日、居酒屋で「小林桂樹は大根役者だ」と言っているエセ映画ファンがあったので、あっしは聞き捨てにならず喰ってかかっていったことがあった。小林桂樹は大根なんかじゃあない。そんなことを言う奴は「社長」シリーズ等のサラリーマン喜劇しか見ていないのだろう。小林桂樹ほど役に打ち込む俳優はいないぞ。「江分利満氏の優雅な生活」での山口瞳の、「裸の大将」での山下清のそっくり振りを見てもそれがわかる。小林桂樹の凄さを具体的に言ったらきりがない。今週は彼が出演している「ここに泉あり」を紹介しよう。群馬県高崎市の群馬交響楽団が設立されるまでの困難、苦労を今井正が描いた作品で、小林桂樹は性格的にいい加減なところがあるマネージャーといういつもとは一味違う役を巧演している。
Butこの映画での最大の見所は、あの日本を代表する音楽家、山田耕作が特別出演していることだ。それがまた巧いのなんのって。
素人の特別出演にありがちの一本調子のセリフではなく、実に自然に自分自身を演じ、小林桂樹、加東大介をはじめ名だたる名優を喰ってしまっている。長篇だが一見の価値ありですぞ。→「ここに泉あり」放送スケジュール
( 書き下ろし )
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