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「怪談」
(かいだん) 監督:小林正樹 出演:新珠三千代/岸恵子/中村賀津雄/中村翫右衛門 1965
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掲載日2006年06月16日 |
怪談映画はB級映画、あまりいい役者は出ないものだった。日本の怪談映画のベスト1と呼ばれる中川信夫監督の「東海道四谷怪談」も、主役の民谷伊右衛門を当時の新東宝のトップスター、嵐寛寿郎が断った為に天知茂が演ることになったんだし、お岩役は若杉嘉津子だよ。女優は美しさでファンに夢を与える商売だから、醜い顔に変身する怪談映画の主役は、トップ女優は絶対にやらなかったものだ。
その常識をくつがえしたのが小林正樹監督の「怪談」だ。今から41年前の作品なのに、当時の金で3億8千万円の巨費を投入して作ったこの映画、「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」「茶碗の中」のオムニバス4部作だが、「雪女」を「君の名は」で国民的アイドルになった岸恵子が演じているのに注目したい。
「茶碗の中」は名優、中村翫右衛門が巧いが、一番のお薦めは、「耳無芳一の話」だ。中村嘉葎雄の芳一もいいが、丹波哲郎以下錚々たるメンバーが平家の武者の亡霊に扮して鬼気迫る演技を見せている。また美術もすばらしい。
この映画を見た後で7/20に発表されるあっしのCD「借金男#7・マラなし芳一」を聞くと更に面白いよ。
→「怪談」放送スケジュール
( 書き下ろし )
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