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「春の雪」
(はるのゆき) 監督:行定勲 出演:妻夫木聡/竹内結子/高岡蒼佑/及川光博 2005年
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掲載日2007年07月12日 |
浅草は馬道の鮨芳はあっしの行きつけの店だ。この店の常連に亀屋銘木店の旦那がいる。
あっしの落語を聞いた帰りにこの店であっしを捕まえ、「今日の出来は55点だな。」とズバリ言うが憎めない老人だ。この旦那が先日家を掃除していたら昔のブロマイドが出て来たと鮨芳へ持って来てくれたので見せてもらったら、半分以上が若尾文子だった。旦那は彼女の熱烈なファンだったんだ。何でも若い時に彼女の映画を見たら興奮して、股間の駄木がたちまち立派な銘木になったって。
その若尾文子の映画最新作が今週末に放映される「春の雪」だ。原作の三島由紀夫と若尾文子は縁が深く、三島原作の映画に何本も主演しているし、三島が主演した「からっ風野郎」では恋人役をしている。
原作者と主演女優がいい仲になるという話はよく聞くが、三島先生は女性にあまり興味のない人だったので二人は清い仲だった。
その「春の雪」だが、若尾文子の尼僧は年を取っても艶っぽく、あっしも主演の竹内結子より、若尾文子の方がずーっといいくらいのもんだ。今週末は亀屋の旦那と一緒にこの映画を見て、若尾文子の話を肴に鮨芳で一杯やるとするか。
( 書き下ろし )
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