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コラム

連載快楽亭ブラック
「不知火検校」 (しらぬいけんぎょう)  監督:しらぬいけんぎょう 出演:勝新太郎/中村玉緒/近藤美恵子/鶴見丈二 1960年 掲載日2007年10月26日
本作はまるで悪事の教科書!
よいこはマネしないでネ。

 大スター、勝新太郎はデビュー以来、時代劇の二枚目スターとして売り出すも、パッとせず同期の市川雷蔵に大きく差をつけられくさっていた。そんな勝新がある日、宇野信夫作、先代、中村勘三郎主演の新作歌舞伎「不知火検校」を見て「これだッ!」とひらめき、原作者に許可を貰って自らの主演作として映画化、ヒットはしなかったものの演技に開眼し、後の「座頭市」シリーズの大ヒットにつながるきっかけとなった傑作時代劇。
 主人公、盲目の按摩、徳の市は子供の頃から性質が悪く人をだましては金儲けをしていた。成人して後は悪いことが更にエスカレート、盗み、殺し、犯すと悪の三冠王。自分を贔屓にしてくれる家の見取り図を泥棒に売ったり、自分の師匠を殺させて師匠に代わって当時の按摩の最高位、検校の位にまで上りつめるが・・・
 見どころは勝新の悪人振り、特に旗本の若妻、中村玉緒とだまして犯す場面は、露出度は少いがともかくエロい。コーフンする。ちなみにこの映画の頃は二人はまだ夫婦になってはいなかった。
 あっしが一番好きなのは、師匠殺しを泥棒の安部徹に依頼するシーン。
 「だってお前の師匠だろう?!」
 「いいから殺しちゃって下さい」
 師匠、立川談志に泣かされていたあっしにとって、この映画はストレス解消に大いに役立った。その他、アッというような金儲けのアイデアもあって、まるで悪事の教科書。よいこはマネしないでネ。

→「不知火検校」放送スケジュール ( 書き下ろし )

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